全国唯一、大学主催の芸術祭「山形ビエンナーレ2016」を9月に開催

東北芸術工科大学では開学以来、芸術大学だからこそできる社会貢献や地域貢献のあり方を、常に考え実践してきました。特に東日本大震災以降は、「東北」にある大学として、地域の未来をどう考え形にしていくかを改めて問い直し、その答えの1つとして「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」を2014年から開催しています。

01 メインビジュアル (左)前回2014年メインビジュアルと(右)2016年メインビジュアル。モデルは同じ女の子。

山形ビエンナーレは、山形で2年に1度開催される地域密着型のアート・デザインの祭典です。芸術祭といっても、単純にまちなかへアート作品を展示するわけではありません。地域の人たちがアーティストとの交流をとおして、自ら足元にある文化や地域の魅力・おもしろさを再発見し、アート作品やプロジェクトとして表現・発信していく場としています。同時に参加するアーティストも、地域の人たちとの交流の中から山形を見つめ、掘り起こし、新しい価値や見方を提案してくれています。
山形に住む人も、初めて山形に来る人も、その場にいる人たちが一緒に山形について考える・山形を体験する、そこから新しい価値やアクションが生まれていく。そんな「これからの東北を担う若者たちの学びと実践の場」をつくり出すことが、大学が芸術祭を開催する大きな意義だと考えています。

02 つくるラボ 市民とアーティストが一緒になって芸術祭をつくる市民講座「みちのおくつくるラボ」。前回ビエンナーレでも、多くの来場者を楽しませるコンテンツを展示・発表した。

今年は第2回目となる「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」を9月3日(土)~25日(日)にわたり、山形市中心市街地を中心にした県内各所で開催します。前回に引き続き開講した、「第3期 みちのおくつくるラボ」(山形ビエンナーレを市民とアーティストが一緒になってつくるコミュニティスクール)を軸に、アートのみならず、文学、ファッション、食、音楽など多彩な体験型アートプログラムを、地域社会と大学が連携して展開していきたいと思います。山形に根付く興味深くおもしろい文化、暮らし、人やモノコトに、ぜひ会いに来てください。

03 world cup メイン会場となる国の指定重要文化財「文翔館」。写真は前回ビエンナーレで出現した円形型サッカー場「WORLD CUP」(トラフ建築設計事務所)。

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名称| みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016

開催テーマ| 「山は語る」

会期 | 2016年9月3日(土)〜9月25日(日)※開館時間・休館日等は施設による

主な展示会場|
山形県郷土館「文翔館」、山形県緑町庭園文化学習施設「洗心庵」、とんがりビル、観光文化交流センター「山形まなび館」、旧西村写真館、ギャラリー絵遊・蔵ダイマス、やまがた藝術学舎、東北芸術工科大学本館、森岡書店

主なイベント会場|
山形県生涯学習センター「遊学館」、山形県立図書館、丸八やたら漬旅籠町立呑処、乃し梅本舗佐藤屋本店、クアハウス碁点旧大浴場、新庄市エコロジーガーデン「原蚕の杜」、カフェ6次元

主催|東北芸術工科大学

芸術監督|荒井良二 プログラムディレクター|宮本武典

アーティスト|
アカオニ/アトツギ編集室/荒井良二/いしいしんじ/石巻工房/市プロジェクト/岩井天志/大槌秀樹/大橋文男/大原大次郎/華雪/川村亘平斎/熊谷和徳/坂本大三郎/佐藤慎太郎/スガノサカエ/鈴木ヒラク/spoken words project/ソケリッサ!/田中望/寺尾紗穂/トゥルーリ・オカモチェク/ナカムラクニオ/中山晴奈/野村誠/久松知子/ひじおりの灯/平澤まりこ/WHITELIGHT/ミロコマチコ/森岡督行/三瀬夏之介/やまがた藝術学舎スタジオ/吉川倫平/吉増剛造/ラティール・シー/和合亮一

詳しくは山形ビエンナーレ公式HPをご確認ください
山形ビエンナーレ