人間福祉学科“地域訪問活動”の取り組みが10周年を迎えました

人間福祉学科は、介護福祉士を養成する学科です。将来、介護福祉士になる上で必要なコミュニケーションスキルや課題解決能力、また、少子高齢化による地域力の低下などの諸問題に取り組むために、平成17年度より地域との連携を図りながら在宅高齢者の自宅へお伺いする訪問活動を行ってきました。そして、この取り組みが今年度で10周年の節目を迎えたことから、訪問活動10周年記念誌『十年のつながり、未来へのつながり』も発行されました。

当初、この地域訪問活動は少人数での1地区からのスタートでしたが、今では南山形4地区(本沢、蔵王、山元、南山形)へと地域を拡大し、また地域訪問活動自体も卒業必修科目として位置づけられたことから、1、2年の学生全員が取り組んでいます。
1年生は「地域活動実践演習」の授業において、地域活動(ボランティア活動)を実践し、ボランティア活動を通して介護福祉士に求められる心構えや社会的規範等を学び、対人援助の基礎的な態度を養うことをねらいとしています。2年生では「社会福祉実践演習」の授業において、実際に地域の方の自宅にお伺いし、地域で生活していらっしゃる高齢者の方とコミュニケーションを図り、訪問の機会を重ねながら、その方の思いや自己の課題を認識し、次の活動に向けた実践力と統合力を養うことをねらいとしています。
こうした活動は、カリキュラムに位置づけられている450時間の介護実習の合間を縫うように配置されており、学生にとって地域訪問活動から学んだ体験が、介護実習での実際の場面で大きく反映しているといえます。

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また、地域訪問活動でお世話になった地域の方を大学へお招きし、学生が主体となって企画・運営する「ぶんきょうサロン」を年2回(6月、2月)実施しています。参加いただいた方からは「楽しかった」「また参加したい」といった感想を多数いただき、「このサロンに参加して地域にある大学が身近なものになった」「近所で会ったり、大学祭で見かけた時に気軽に声をかけてくれるのが嬉しい」という言葉をいただいています。

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この10年を一つの区切りとし、また通過点として、これからも活動の幅を広げ、地域の方と共にまた一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。