米短国語国文学科は創設60周年です。記念講演会が2016年6月4日に盛大に開かれました。

山形県立米沢女子短期大学は、多彩な4つの専門学科を持つ総合短期大学です。アットホームな雰囲気で手作りの2年間を過ごして、自分に興味のあることを学ぶことができます。
今回の大学紹介では、創設60周年を迎えた、国語国文学科にスポットライトを当てます。少しでも特徴的な学風を感じていただけたら、と思います。

6月4日、作家の出久根達郎先生をお招きし、「働くこと」と題して本学視聴覚教室で記念講演会を行いました。出久根達郎先生は、1993年に『佃島ふたり書房』で第108回直木賞を受賞された、著名な作家です。また、国語審議会の委員も務められ、日常生活で使われる常用漢字表の改定にも大きく関わっていらっしゃいました。つまり、国語と文学、その両方に深く縁のある方をお招きしての講演会ということになります。
この記念講演に先立ちまして、第一部として五期卒業生の阿部康子さん、五五期卒業生の松浦彩乃さんから「先輩からのメッセージ」というテーマでお話をいただきました。阿部さんは、国語科であったころの卒業生です。卒業後は、山形放送、山形テレビでアナウンサーをされ、そして東北文教大学で教鞭をとられました。松浦さんは卒業後、山形大学へ編入され、今は山形市で中学の先生をなさっています。お二人とも卒業後も国語国文学と深くつながるところで活躍されるセンパイです。

次に、記念行事の一風景を写真とともに紹介していきましょう。

記念行事会場の設営と事前の打ち合わせを学生と教員がステージ上でしているところです。飾り花の位置など確認しているようですね。

開演前の受付です。入り口には、出久根先生の著作の一部を並べて紹介するコーナーも作りました。一冊一冊に学生が手作りのポップカードを添えて丁寧に本の内容を紹介しています。段ボール五・六箱分にも及ぶほど多いものでした。この壮観な陳列を見て、一般の方々から「購入出来ますか?」と問い合わせもありました。

第二部は一般の方々にも開放しました。出久根先生が集団就職で上京し、古本屋業を始めるまで人生を振り返りながら、仕事についてのお考えを表現豊かに、ユーモアを交えながら話してくださいました。そして真剣に聞き入る学生たち。国文学の世界に深く触れた一日となりました。