シドニーでの海外語学実習

山形県立米沢女子短期大学は、国語国文学科、英語英文学科、日本史学科、社会情報学科の4つの学科から成る公立総合短期大学です。本学の教養科目の一つとして「海外語学実習」があります。すべての学科の学生が受講でき、事前説明と現地での実習を修了することによって3単位を取得することができます。参加者は現地の家庭にホームステイしながら語学学校で英語を学びます。
平成29年度の海外語学実習は、平成30年2月14日から27日までの2週間、オーストラリアのシドニーで実施しました。参加した学生は英語英文学科14名、国語国文学科2名の計16名でした。この時期のシドニーの季節は夏で、実習中の大半の期間は天候に恵まれ、最高気温は25度から28度程度でした。
出発当日は米沢駅からJRと東京モノレールを乗り継いで羽田空港に到着し、夜10時発の飛行機でシドニー国際空港へと飛び立ちました。翌日午前中にシドニーに到着し、実習の拠点となる語学学校に向かいました。今回、一行がお世話になったのは、シドニー工科大学付属語学学校(UTS Insearch)です。学生たちは、学校のスタッフからホームステイについての丁寧なオリエンテーションを受け、夕方にはホストファミリーの方たちと初対面しました。最初は少し緊張気味の学生たちでしたが、ホストファミリーが笑顔で迎えてくださったので、学生たちも安心した様子で各家庭へと向かいました。

ホームステイの様子

翌日から、平日は朝8時半から午後1時まで語学学校でスピーキングやライティング、プレゼンテーションを中心とした英語の授業を受けました。ネイティブの先生によるわかりやすい授業でしたので、楽しみながら英語を学ぶことができました。授業が終わるとホストファミリーが作って下さったランチを食べました。午後からはシドニー工科大学の学生や語学学校のスタッフがガイド役となって、市内見学やシドニー工科大学のキャンパスツアーをしました。このアクティビティを通して異文化と多文化を体験するとともに、現地学生との英語でのコミュニケーションを楽しむことができました。

語学学校での英語の勉強               最終日に修了証書をいただきました

語学学校でケーキパーティー

チャイナタウン周辺               ハイドバークを散歩中

週末は学校の授業はお休みとなり、学生たちはそれぞれのホストファミリーと過ごしました。ファミリーと共にシドニーの文化的施設を見学したり、遊園地に行ったり、リゾート地に行ったり、パーティーをしたり、教会に行ったり、外食に行ったりなど、オーストラリアの文化を十分に体験することができました。

ホストファミリーとパーティーを楽しみ

シドニーオペラハウスを間近で見学

現地での最終日は、朝から全員でシドニーの市内見学に出かけました。オペラハウスや動物園、水族館を見学したり、中心街で買い物をしたり、ビーチで遊んだりして、この実習最後の異文化体験を楽しむことができました。

ボンダイビーチでジャンプ!

 

帰国してから学生たちに実習についての感想文を提出してもらいました。そこにはそれぞれの学生の異文化体験が綴られており、全体として満足度が高い実習であったことが分かりました。この実習を良いきっかけとして、学生たちには今後もなお一層英語を学び、異文化について勉強してほしいと思います。そして今回の実習に参加した学生の中から、国や地域の国際交流に貢献できる人材が育つことを願っています。