山形県内の大学・短大等の学長・校長等が「大学コンソーシアムやまがた」のさらなる活動に先立ち共同宣言を表明
平成16年度に設立された「大学コンソーシアムやまがた」を構成する山形県内の大学・短期大学等は、今まで個々の理念に即して特色ある独自の教育に鋭意努めながら、高等教育機関の最大の使命として様々な分野に多くの有為な人材を輩出してきました。
「大学コンソーシアムやまがた」では、平成16年度から平成21年度までの活動を、昨年11月に事業評価を行い報告としてまとめました。
このたび、平成22年度から平成26年度までを第2期と位置づけ、学生にとっても、教員にとっても、さらには地域にとっても、豊潤で確かな人間形成を相互に目指す高等教育機関となるため、「大学コンソーシアムやまがた」の学長、校長等が県内外に向けた共同宣言を行いました。
日 時 : 平成22年2月23日(火)11:15~11:45
場 所 : 山形大学事務局3階 第一会議室
宣言者 : 大学コンソーシアムやまがた加盟機関学長等
詳細は、以下の資料をご覧ください。
プレス発表資料(H22.2.22)(PDF:107KB)
共同宣言文
高等教育山形宣言
美しい山形から「もう一つの人づくり」を目指して我々の山形の地は、母なる大河最上川が滔々と流れ、吾妻、飯豊、蔵王、朝日、鳥海そして出羽三山の峰々に囲まれている。そのような自然の中に生きる人々は、極めて美しい四季の輝きと豊穣な恵みにあずかる。また、縄文以来の伝統文化の根付く風土でもある。
かつて先人たちはこのような山形を秀美の言葉に刻んだ。松尾芭蕉は奥の細道に「閑かさや岩にしみいる蝉の声」のように多くの山形の風景を詠み、イザベラ・バードは米沢盆地に入り「東洋のアルカディア」と評した。齋藤茂吉は最上川、蔵王を謳い、元駐日大使エドウィン・O・ライシャワー博士は「山の向こうのもう一つの日本」と山形の地に熱い思いを込めた。
ここ山形には、人間を育む心がある。我々は、今まで個々の理念に即して特色ある独自の教育に鋭意努めながら、高等教育機関の最大の使命として様々な分野に多くの有為な人材を輩出してきた。現代社会は、急速な少子高齢化やグローバル化など未曾有の変化に直面しており、高等教育における人材育成に対しても大きな課題を投げかけている。このような時にこそ、人間としての心を育む教育の基本に立ち返る必要がある。
すなわち、教育的環境としてのこの山形の地における学びこそが、人間としての感性を磨き育て、豊潤で確かな人間形成に結びつくという原点に立脚することである。
我々大学コンソーシアムやまがたの学長、校長は、このような認識を共有して、美しい山形から「もう一つの人づくり」を目指すことを決意した。このため、平成22年度にプロジェクトチームを立ち上げ、「もう一つの人づくりプロジェクト」を推進する。
さらに、我々は、山形市の山形駅前に大学コンソーシアムやまがたの新しいセンターを設置し、その活動拠点とすることにした。このコンソーシアム新センターが、プロジェクトチームの活動の場として、また、学生、教職員、あるいは高校生を含むすべての県民、そして企業等が相互に連携・交流し、各高等教育機関の魅力を発信する中核的拠点として形成されるよう、関係各位の一層のご理解を賜りながら、我々は力を尽くして参りたい。平成22年2月23日
羽陽学園短期大学長 研 攻 一
鶴岡工業高等専門学校長 横山 正明
東北芸術工科大学長 松本 哲男
東北公益文科大学長 黒田 昌裕
放送大学山形学習センター所長 柴田 洋雄
山形県立産業技術短期大学校長 赤塚 孝雄
山形県立農業大学校長 山口 秀雄
山形県立保健医療大学長 日下部 明
山形県立米沢女子短期大学長 遠藤 恵子
山形大学長 結城 章夫
山形短期大学長 内田 英子
共同宣言文は、以下よりダウンロードしていただけます。
学長、校長等共同宣言(PDF:82KB)
新大学コンソーシアムやまがたセンター(仮称)の設置について
- 位置等
山形市香澄町1丁目3番15号 山形むらきさわビル(山形駅より徒歩1分)
センターは当該ビルの1階全フロアーで、面積 約216㎡(65.4坪)
- 利用目的
学生の活動の場や、受験相談、加盟機関からの情報発信、コンソーシアムの事業会場等として活用する。
詳細は、以下の資料をご覧ください。
新大学コンソーシアムやまがたセンター(仮称)資料(PDF:975KB)
羽陽学園短期大学 研 攻一学長
東北芸術工科大学 松本 哲男学長
東北公益文科大学 黒田 昌裕学長
山形県立米沢女子短期大学 遠藤 恵子学長
山形大学 結城 章夫学長
山形短期大学 内田 英子学長