福祉研究センター主催の研修会「災害時における地域連携」を開催しました

 本学の福祉研究センターは、学内において県内の地域福祉に関する研究や実践の窓口としての役割を担っています。また、福祉実践への歴史的考察や地域福祉問題に関する調査研究などを、行政機関や福祉機関と連携して展開しています。
 さらに、2017年度より山形歯科専門学校と教育協定を結び、地域歯科医療、保育、介護の学生が相互交流する機会を設け、互いに教え合い・学び合うことを通して実践力の向上を目指しています。また、福祉先進国のデンマークの高齢者福祉の講演など地域福祉に関する研修会を開催するなど、幅広く活動をしています。

 センター事業の一環として、昨年度は2月26日(水)に研修会を開催しました。研修会にはウェザーハート災害福祉事務所代表の千川原公彦氏を講師にお招きし、「災害時における地域連携」というテーマで学習を行いました。
 千川原公彦講師からは、災害現場の様子について写真や動画をもとにお話しいただき、山形県の活断層についても詳しく説明をしていただきました。山形県の活断層は4つあり、その中で東北文教大学の西側10キロのところに山形盆地断層帯は位置し、そのリスクが国内で11番目に高いことなど地震のリスクは高いということでした。山形は災害被害が少なく安心と考えがちですが、気の引き締まるお話でした。

 その後バーチャルマップを使って、「災害時の避難を考えよう」という演習をグループに分かれて行い、参加者からは「連携マップ作成や要配慮者リストの作成など自治会に持ち帰り行いたい。」、「日頃からの活動がとても大切だと思った。」等の感想が寄せられました。
 福祉研究センターでは、今後もこれらの活動を通して、県内の優れた研究や実践を掘り起こし、研究成果を公表することや地域福祉の向上に寄与していきたいと考えています。